赤い帽子の男
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赤い帽子の男
人気ランキング : 614622位
定価 : ¥ 1,631
販売元 : 集英社
発売日 : 1993-11 |
価格:¥ 1,631
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見る事 書(描)く事 |
バルチス、ベーコン、ホッパー、などなどの画家に少しでも興味があれば、この小説はより面白く読める。画家、画商、コレクターが登場人物だからだ。
小説家は書き、画家は描く。そして書かれ、描かれる。
苛立たしくも徒労にも見える時間が、愛おしく感じられる。
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真作と贋作。 |
登場人物は絵に触れて生きる人ばかり。
画家、モデル、画商、絵を買う人。
真作か贋作か、の違いは正しいラベルが貼られているかどうかだ。
「彼は同性愛者である」
「彼はエイズで死んだ」
どちらも間違っていない。しかし完全じゃない。
「彼は書くために生きた」
「彼は絵画を集め、愛でた」
「彼は愛した」
「彼は彼が望んだときに、望んだようには愛されなかった」
死病(エルヴェが生きていた頃、エイズはまだ死の病だった、という意味で。)のために、残された僅かな時間を絵を探し、文を書くことに捧げた。
「彼は本と絵を遺すことを望んだ」
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彼が愛した画家たち |
赤い帽子をかぶった一人の男。ワインレッドの帽子をかぶり、バスと絵画が好きな作者ギベール。
そうして、愛する画家のモデルとして、彼のアトリエに行く作者。その頃には見るも哀しい痩せた身体を引きずり、ソファで寝起きしている。
ネズミの壁紙、メス犬、臓物もはみ出た鳥、首筋の血にまみれた管。ザラつく舌…。
グロ的な世界の上に、彼独特の愛の世界が広がっていく。
…食事しながらは読まない方がいいだろう。