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妻を帽子とまちがえた男

妻を帽子とまちがえた男

妻を帽子とまちがえた男
人気ランキング : 79777位
定価 : ¥ 2,982
販売元 : 晶文社
発売日 : 1992-02

価格:¥ 2,982
納期:通常1〜2週間以内に発送
脳の複雑さを改めて思い知らされる

側頭葉は記憶、頭頂葉は身体感覚…などのような、脳の機能分化という概念は非常にわかりやすいのであるが、本当にそれだけでは脳機能は説明できないと改めて気づかされる内容であった。
詳しくは本書をぜひ読んでいただきたいが、題名にあるように、人物の相貌と物体の弁別に障害を起こす「失認症」など、人間の脳が奇妙なのか、病気が奇妙なのかわからないが、こうも不思議な(という表現は患者に対して失礼に当たるかもしれないが)症状を呈するというのはどういったことなのであろうか。
神経外科の教科書をめくれば本書にあるような「興味深い」病気はたくさん紹介されているのだが、その患者が何を思い、そしてそこから何を感じ、「正常な」人間とはいかなる存在なのか、ということまでは語ってくれない。本書はそういった意味でも非常に意義深い臨床例を巧みな記述で記載しており、脳・人間について深く考えさせられる一冊になっていると思う。

文句なし。

今世紀屈指のメディカルライターが描く、
脳に障害を負った人々の記録。
彼らが生きる奇妙な世界は通常決して見られず、
かつ想像も及ばぬものであり、非常に興味深いといえる。
文句なしの力作。

人間というものの驚くべき可能性

ショッキングなタイトルに惹かれて、この本を手にとった。いわゆる「健常者」から見れば、「障害」を負い、「異常」な感覚の中に生きている数々の人のエピソードを紹介している本なのだが、単なる興味本位には著されていない。登場する彼ら、彼女らの人生の一部に出会った一人として、著者のオリバー・サックスはこの本を書いている。
健常とは何か。異常とは何か。人間とは何か。自分の身体の感覚が無くなった女性が、それを視覚で補おうと闘う(まさにそのリハビリは闘いだ)エピソードが本書にはある。人間の尊厳は病気や異常によって決して冒されないこと。そして、驚くべき可能性をもって、失ったものをリカバーする存在であることを、この本は教えてくれたように思う。

思いやることも困難な病

「見える」という概念を失ってしまえば「見えない」ことにも気付かない…初めて聞いたときはそんな奇妙なことがあるのかと思った。見えないことにすら気付かないことと、見えないことが分かっている人とどちらが幸福なのだろうか。
まさか、と信じられないような症状を抱えた人々。その苦痛を想像することすらできないような病。おそらく治癒することはないだろうと思われるが、それでもその中で当人たちは精一杯生きている。哀れまれるべき存在では決してない。そしてまた、社会からは「異常者」とレッテルを張られている精神病棟の人々が大統領の演説をテレビで見て示した反応を書いた「大統領の演説」の章には目から鱗が落ちる。

The Man Who Mistook His Wife for a Hat

この本は、アメリカの精神科医が自分の患者について書いたものです。その患者達は脳のある特定の部分に障害を抱え苦しんでいるのですが、彼らにまつわるエピソードは、脳の不思議に迫る大変興味深い物です。タイトルにもなっている男性は、脳の「人の顔」を認識を司る部分に異常があり、人の顔だけ見ることが出来ません。つまり、妻の顔さえ認識することが出来ないのです。彼女の帽子は見えるのに。何もかも見えているのに、人間の顔を見ることが出来ない奇病に悩んでいるのです。つまり、目は正常なのにそこから得たその情報を脳が理解出来ないのです。他にも様々な症例がかかれています。私たちの脳は不思議に満ちています。驚くべき悩みや症状を抱える患者達のエピソード、読む価値大です。

 
 
 

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